日本語でよく使う軽いフレーズを、同じ感覚で英語に訳して使う人は多いと思います。
例えば、
「羨ましい!」はI envy you!
「恥ずかしい!」は I am ashamed of~!
「道に迷っちゃって、、」はI lost my way.
単語ごとの意味は合っているのですが
実は日本語の持つ「軽い一言」のようなニュアンスではなく、
何か大事でもあったのかと思われるような大げさな言い回しなんです。
日本語のニュアンスをそのまま英語にする、自然な言い回しを紹介します!
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「羨ましい!」
× I envy you!
envy は羨望、羨ましがるという意味ですが
歯を食いしばって、眉をひそめて、時には涙を流して悔しがるほど、羨ましい
という度合いの言葉です。
なので、例えば「家族と美味しいディナーを食べに行った」という友達の話に
軽く「羨ましい~!」の気持ちで I envy you! を使ってしまうと、相手には
悔しがっているの? 何か嫌だったの? 自分の家族と何か問題でもあるの?
などと感じさせてしまいます。
日本語の会話で使う、軽い「羨ましい!」に一番近いのは
I’m jealous!
です。
jealous も羨ましがるという意味ですが
美味しそうなアイスクリームを食べている子供を見て、他の子供が「いいなぁ、、」と羨ましがる、
という度合いの羨ましがるです。
こんな風に使います↓
I went out for a nice dinner with my family!
Oh, I’m jealous!
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「恥ずかしい!」
× I am ashamed!
こちらも同じく、ashamedは確かに「恥ずかしい」という意味なのですが
自分の言動や行動に対して、徹底的に反省していて、怒りすら感じている、というように
真剣で大事な場面に使う言葉です。
頭を抱えて、意気消沈しているような雰囲気です。
I am ashamed of myself for doing so.
“私はなぜあんなことをしてしまったのか、本当に自分が恥ずかしいと感じている。”
このように、仕事の失敗や、子育ての間違い、友達に言ってしまった一言など
真面目な場面で、よく ashamed を使います。
なので、「顔にケチャップ付いてるよ」という友達の指摘に
「えっ 恥ずかしい~!」くらいのつもりでashamed を使うと、
そんなに真剣に凹むほどのことじゃないのに、、真面目なのかな、、
などと感じさせてしまいます。
日本語で使う、軽い「恥ずかしい~!」に近いニュアンスなのが
That is embarrassing!
です。
embarrass は、照れる、恥ずかしがる、という意味ですが
ちょっと失敗をして顔が赤くなる程度の、軽い雰囲気の言い回しです。
こんな風に使います↓
Hey, you’ve got some ketchup on your face.
Really!? Oh that’s embarrassing!!
ねぇ、顔にケチャップついてるよ
本当?! 恥ずかしい!!
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「道に迷った」
×I lost my way.
道に迷っちゃって、、という言い回しは良く使いますが
I lost my way というと、人生の岐路で路頭に迷っているような
自分を見失っているような、大げさな言い回しになってしまうんです。
“my way”という言い方が、「自分の方向性」という意味になってしまうからです。
I lost my wayだと、
パーティに来る途中に、急に自分の方向性を失ったのかな、、と不思議がられます。
単に道に迷った程度であれば
I got lost.
と言います。
現在進行形でまさに今迷っているときは
I am lost!!
で、通じます。
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単語の持つニュアンスや強さは、自力ではなかなか気が付きにくいですよね。
紹介した3つのフレーズは、誰かが言っているのをしょっちゅう聞くたびに
ニュアンスが違うのになぁとムズムズしていた、日本人が良く使うフレーズです。
【まとめ】
「羨ましい!」は I’m jealous!
「恥ずかしい!」は That’s embarrassing!
「道に迷っちゃって、、」はI got lost.
大げさすぎる表現は、相手に誤解を与えてしまいます。
間違ったフレーズが癖にならないように、気をつけてください!
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